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空や海と共に 街そのものを照らし出す時間………奇跡の時間 その2

香港島の中心部でトラムやバスに揺られていると、
ビルの谷間を抜けながら、いつも目にする好きな光景が。

特に、灣仔~金鐘~中環あたりの高層ビル群に限るんだけど、
ミラーガラス壁のおかげで、空や雲がビルの壁面に映るのです。
ビルの間を縫うように走る道に居ると “ 囲まれ感 ″ があるように感じるかも?だけど、
じつは仰ぎ見さえすれば、見方によっては 空や雲が “ 増える ″ んですよ。

ビルの横に立っている別のビルも同時に映り込むんだけれど、
道路1本隔ててるだけなのに、ビルは小さく映るだけ。
空と雲は形が無くて果てしないものだけに、ガラス壁いっぱいに映り込む。
だから、コンクリートジャングルの中で ビルの数だけ空と雲が増えちゃう。
都会の中で、自然が増殖する(笑)。
仰ぎ見る時の天気や時刻によって様々な顔を見せてくれるので、けっこう飽きません。



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日没後の何分かに限らない【 ウチ的 奇跡の時間 】。
ガラス壁のビル群はもちろん、そうでない建物に西日が当たった時にも生まれます。
太陽の光って、思いがけなくいろんな街の表情を創ってくれて。

西日を受けた時のビル群って、普段お目にかかれない光景を見せてくれるんですよ。
夕方の奇跡の時間 は、香港島ビル群を正面に眺める九龍側のプロムナードで楽しめる。
でも、
ちょっと新鮮な方角から 奇跡の時間 を楽しむのもいいかも。
西の海から香港島を眺めるのもその一つ。
外洋からビクトリア湾へ戻って来るファーストフェリー(新渡輪)からの眺め。
奇跡の時間のそんな迎えかたも期待して、まずは明るい時間に中環から離島へと向かいます。



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今回・前回・前々回と、しばらく行けてない離島。
里帰りしてて人酔いしたり、賑やか過ぎる音や早過ぎると感じる時間から逃れたい時、
「離島に渡って 広い空や澄んだ空気に触れるのも ええもんや」と思って向かうことが。

考えてみれば、大都会の香港島だって島なんだけど、
その中心部の中環からひょいっと気軽に行ける離島。
長洲島や坪洲島だと、
スターフェリー埠頭のすぐ横からファーストフェリーで気軽に往復出来て。

普通船と高速船とが選べるのでしたっけ?
のんびり乗ってるほうが好みなので、行く時は平日の普通船。
スターフェリーとは違って外洋に近い所を航行するから、ちょっとした船旅気分。
普通船の最後尾にあるデッキ部分に居ると、海の匂いも音も心地よく味わえて。
ずっと出てばっかりいるから、島へ到着すると少々肌がベタッとしてて塩っぽい(笑)。
でも、そんなことが気にならないくらい気持ちのいいデッキです。



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島へ到着したら、楽しみにしてた路地散策や海辺へ向かって歩き出す前に、
帰りのフェリー出航時刻を見ておきます。
ウチだと “ 洋上からの奇跡の時間 ″ が ハイライトの一つだから、
日没をフェリー乗船中に迎えられそうなタイミングの便を選択。
便数は決して多くはないし、直前まで遊んでいたいので、
確かめておかないとね(笑)。

あちこち路地散策。
気ままに買い食い。
のんびり砂浜遊び。
波の音の鑑賞時間。

小さな島で大きなステキ時間を過ごしたら、
予定しておいた時刻に合わせて埠頭に戻り、中環行きの帰りの船に乗船。
よほど想定外の天気にならなければ、思い描いてた奇跡の時間を迎えることが出来ます。
往路と同じく最後尾デッキで眺める 西の空と海のみなも(水面)。
後ろ向きに座っていられるイス(今もあるのかな?)に腰かけて、
また塩まみれになりながら(笑)。



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普通船だと4~50分でしたっけ?
高速船に乗ってしまうと、航行時間が短い分だけチャンスを逃しちゃいます。
「のんびり乗っていたい & タイミングを逃さずになるべく長く見ていたい」ので、
戻って来るのもやっぱり普通船。

太陽は遠い山陰に沈んでいくのですが、
海面近くなるにつれて、空だけでなく みなもの色も変わり、
進行方向へ目を向ければ、近づいてくる香港島の景色の色も 変わっていきます。

西日に染まる 堅尼地城~上環~中環までのビル群。
新鮮な方角からの景色 + この方角からならではの色 = 奇跡の時間。
置き去る海を眺め 向かう先の街を眺め の繰り返し。
里帰り中に何度も体験できませんもん、
離島を思う存分楽しんだ後は、帰り道も心行くまで楽しみたくてキョロキョロ。



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出発してきた西方向を見ていれば、刻々と沈む太陽。
目指す中環の東方向を振り返れば、丸ごと染まる街。

ガラスの壁面を持つビル群には陽光が反射し、そうでないビル群は照らし出される。
西以外の空はそれほど色を変えないだけに、
暗めになっていく空と背後に連なる山の手前で、街だけ が浮かび上がる。

この場所この時間の色や光は、
普段の九龍側やビルの谷間からだと、きっとこうは見えてないんだろうな。
西から照らされる街を西から見ることで出会える光景なのかもしれません。



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前記事での街の様子 () と言い、海から眺める街の様子と言い、
【奇跡の時間】を生み出してくれる明かりや陽光。
里帰りの香港だから、特別に感じるのかなぁ。
日常で暮らしてる日本でだって、似た状況だったら【奇跡の時間】は迎えられそう。
自分は ふだん全部を見逃してるんだろうなぁ。

7月も終わりを迎えて、日が長くなった夏。
あっという間に日が暮れる秋冬じゃないんだから、
身の回りの奇跡の時間に気づくチャンス……なのかもね。
まぁ、その時間って夕食時に重なるから、僕は花より団子なんだけど。。。






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Commented by sayachan28 at 2016-07-29 18:24
こえださん♪

>里帰りしてて人酔いしたり、賑やか過ぎる音や早過ぎると感じる時間から
逃れたい時、、、

まさにそーなんですよ!!!
里帰り先は好きなんですけどね。時々ふっと疲れる時があって・・・

だからいつも離島行きは欠かせないです♪

わがムスメですが。。。二歳の誕生日を迎える前に初香港♪
初海水浴は長州島の東湾海灘でした♪(^m^)

Commented by chonnfanndaisuki at 2016-07-30 10:16
♫ sayachanさん
いつも拝見していると里帰り記の中に必ずと言っていいほどフェリーで出掛けてらしたという日が登場しますよね。「饅頭祭り等にタイミングを合わせて」っていうプランは作れないのだけど、フェリーの楽しみ方はウチと似てるなぁって拝見してるんですよ。…お嬢さんの香港デビューが早過ぎ(笑)。筋金入りの香港迷さんですね。東湾海灘は必ず行くけど “ 初ビーチグラス拾い ″ しか無いぞ。海水浴デビューは、もう無理だなぁ(笑)。
Commented by nicho at 2016-07-31 05:04 x
私が離島に行くのは…トレッキングが目的なのですが、1日かけてトレッキングして疲れた身体を引きずりフェリーに乗り越み見る景色がまさにこんな時間帯。
「お疲れ様❗まぁ、帰りはゆっくりして~。」
と夕陽が言ってくれているようで(笑)
なんだか自分へのご褒美のような気がして🎵
毎回疲労感と共に見るこの景色に感動(>。<)
気づいたらウルウル(T-T)してる事も(笑)
本当に「奇跡の時間」ですね♪
Commented by ころた at 2016-07-31 08:13 x
1992年の5月
初めての香港。
啓徳空港からツアーの小巴見る香港の街はまさに想像していた香港の街。
チムのど真ん中のホテルにチェックイン。
ひと息ついた後、「じゃあいよいよ香港のビル群を見に行こうか」と行ったビクトリア湾の向こう岸に見たビルはまさにこのこえださんの写真の通り。
そうだ、そうだ、こんな光の加減の中でビルが立ち並んでいました。
24年前の記憶が「ばぁ~ん」とよみがえってきました。ビルの数はまだまだ少なかったものの、この光景も香港にはまった理由の1つ。奇跡の時間のおかげだったんだ。
Commented by ya_mei888 at 2016-07-31 11:04
ビルの壁が本当に鏡みたいにビルを映すんですね。
今まで気にした事なかったけれど、一番上の写真がめちゃ可愛くて…。
次回の香港ではビルの中のビルも気にしてみたくなりました。
Commented by Jyujai at 2016-07-31 23:13 x
私もビルの写り込みの写真、撮りますよ〜。香港は反射ガラスのビルが多くて面白いですよね。これも風水に関係あるんでしょうか。

ビルの写り込みも、船からの風景も、時間によって天気によって、いろんな顔をみせる。飽きないですね。だからこそ、またここに来ようっておもうのかもしれません。
Commented at 2016-08-01 12:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 17:25
♫ nichoさん
コメで何度か話していただけてるトレッキングも、nichoさんのイメージそのものです。じつは今回初トレするのも目標の一つだったのですが、コースを遠くから眺めるだけで。長洲島を離れる時に尾根沿いに見えるコースは、近いのに遠い(笑)。歩かれた後のnichoさんにとってのこの時間って、まさにご褒美ですね。その爽快感・達成感でnichoさんが感じ取る気持ちって、大好きな街で大好きなトレをして大好きな時間ですもんね。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 17:45
♫ ころたさん
これから先も色褪せない【ころたさんだけの大事な記憶】ですね。この魅力的な光景が そんな思い出になっているなんて、羨ましい限りです。悲しいかな僕は【初ビクトリア湾越しの景観】がいつだったのか?どうだったのか?記憶になくて。ころたさんと同じなのは、啓徳空港からツアー用のバスで眺めた街の事。先日の的士行燈の記事、手招きして入れてもらった薄暗い自動車修理工場。ああいうのが途中にたくさんありませんでしたか?
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 18:05
♫ 一美さん
ぜひぜひ鑑賞してみてくださいね。ミラーガラスのビルに限るだけあって、やっぱり香港島の中心地に限るような気がします。ガラス壁のビルがかたまって複数ないと生まれない景観なので、同じ都会部でも九龍側だとここまでは見られないような気がします。街で過ごしていると目を向けたくなるものがたくさん有り過ぎて困りますよね。あちこち楽しんで見てるだけでも目が足りないのに、上までも見なくちゃいけなくなっちゃいます。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 18:06
♫ Jyujaiさん
この【ビル in ビル】は、まるでプロジェクションマッピングのようだと思っています(個人的に:笑)。とにかく画面の中が動きますものね。雲の流れがあれだけ早い香港、トラムやバスから見ていると、壁面の中で雲が流れ、夜だったら壁面の中で他ビルのネオンが流れ動いてて。じつはもう一つのお楽しみが、雨の日のここ。やっぱりトラムやバスからだけど、乗り物の流れる雨滴や濡れた窓ガラス越しに、ビルを映すビルが不思議な形になるんですよ。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 21:33
♫ 8月1日12:17の鍵コメ S さんへその① 以下②へ ( ↓ )
あぁ、もう、Hさんにそんなふうに感じていただけて、それをSさんがこんなふうに教えてくださって。こちらこそありがとうございます。卒業式、まさに。…隣で肩を抱き寄せててくれるのは、担任の先生。言葉少なく「ん!」って祝ってくれて。赤い文字が美しい白い箱は、もちろん卒業証書。次回の里帰り時に、改めてご挨拶に伺う予定でいます。この写真1枚で十分かもですが、日本のタクシーのミニチュアモデル持参しようかな?と思ってて。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-01 22:10
♫ 8月1日12:17の鍵コメ S さんへその②
書き落としました。いろいろ思い出してたら・・・【牛さんカップを入れる緑の箱&段ボール箱を探して下さった某かた】と【ビニール袋を探して下さった大坑小学校担任の先生】とが、重なります。こういうこと一つが、ホント嬉しいこと。
Commented at 2016-08-02 10:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-06 11:52
♫ 2日10:49の鍵コメ d さん
そうなんですね?以前dさんから香港への道のりの厳しさ(笑)を話して頂けたけど、かなり近くなったじゃないですか。どんな時間の日本発着なのかなぁ。ごく最近の事ですが、以前から親しくして下さってる香港迷さんが東京深夜発のHKEXで弾丸旅を楽しんでらっしゃるレポを拝見しました。日の出前に到着して路線バスで街へ。夜明け前後の空港→上環への写真ひとつにしても、すっごい素敵で。dさん!朝活チャンスです!(笑)便の生かし方次第で楽しみが広がりそう。
Commented at 2016-08-07 14:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-07 20:55
♫ 7日14:30の鍵コメ ユ さん
ありがとうございます。でも、 ユ さんのお写真からは空港と空がどんな国ともつながっている事をいつも感じさせて頂いてますよ。他国への遠さとか空の広さや高さとかが優しいお写真で身近になるので、拝見してて心地良いんです。そっかぁ、以前のタイトルの場所へ帰られるのですね。ご案内ありがとうございます。ぜひぜひこれからも(今ちょっとお伺いできる時間を取れずにいますが)お邪魔しますね。再スタートライン楽しみにしています。
Commented by 元住人 at 2016-08-11 08:58 x
国慶節や新年の花火の時も圧巻ですよ~!
ビルに花火が映り込んでより豪華になるんです~(#^.^#)
Commented by chonnfanndaisuki at 2016-08-11 18:49
♫ 元住人さん
あぁ~香港で花火、1度観てみたいです。きれいでしょうねぇ。仰るようにビルにも映り込むなら、倍の美ですね。湾のみなもも色づくんだろうなぁ。…2014年の国慶節に、上環のホテルから歩いて中環方面に観に行きました。回廊から少しは眺めながら歩けるかな?と思いきや、回廊はすでに群衆でいっぱい。しかも信徳中心ヘリポートの陰になって何も見えず(笑)。ただ、回廊いっぱいを埋めた群衆が、花火のたびに大歓声を上げてて、それがとても微笑ましくて魅力的でした。
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by chonnfanndaisuki | 2016-07-29 18:12 | 風景 | Comments(19)

…暮らすように滞在したい香港…


by chonnfanndaisuki
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