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温度を伴って記憶に残る 初日の出来事  ~ 大角咀で & 柴灣で ~

旅の途中で 見ず知らずの人に助けてもらえた ということ、
気持ち一つで手を差し伸べてもらえたという体験って、ありません?

「いやぁ……困ったなぁ……」
そんな状態になんて 望んで陥るわけじゃないので、
助けが必要になる状況は 予期せず突然やってきますよね。
それは日本国内を旅していても、海外を旅していても。
ただ、
国内より海外の方がやっぱり不安感は大きいかな。
神戸を散策してた時に急に具合が悪くなって 大丸百貨店の医務室に駆け込んだ時よりも、
香港滞在中に風邪が悪化して 西營盤の薬局に走った時の方が はるかに不安度が大きかった。
今思い出せば「どちらも港町で地形もなんとなく似てたよね。」って笑い話になるけれど。


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体調が悪くなった時の辛い経験じゃないけど、いきなり道に迷った時に助けられたのも思い出。
「え?分からんくなった。どっちへ歩けばええの?」
それが里帰り初日のホテルチェックイン前だと、これまた困る。
初めて滞在する街だったら事前に下調べはして行くけれど、それでも迷えば想定外。
空港からホテル近くまでやっと近付いて、荷物から解放されるはずだったのに迷子になる状況。

そんな、里帰り初日に助けてもらえた体験。
“ 海外で・初滞在の地で・初日で ” …それだけに 記憶に残るんでしょうね。
近年も2回、手を差し伸べてもらえたことがありました。
一つは 2年前の 大角咀での初日で。
もう一つは 昨年の 柴灣での初日で。


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まだ新鮮な記憶になってる1度目。
初めて大角咀に滞在した里帰りでは、エアー&ホテルプランにAELチケットも付いてました。
いつもは空港からバスで市街地に入るウチなので、空港発の列車に乗ったのは なんと初めて!
今まで使ったことがない方法で街に向かうのだから、「え?…は?…」という新鮮な体験で。
ターンテーブルから荷物をピックアップしてAELのホームに向かう…改札ってないの?(笑)
あらら?…進行方向逆に座っちゃったやん(笑)。
もう九龍駅到着?…で、奧運への乗り換えってチケット別売りなん?…どーするん?(笑)

まぁ とにかく奧運駅に到着できて、あらためて地図とにらめっこ。
駅に直結してるHSBC匯豐銀行のビルに遮られて ホテルへ続く道路が見通せなくて迷子。
後から思えば、この巨大ビルの中を抜けて難なく行き来出来るんだけど それが分からずで。
端の方の車両からホームに降りたし 通勤時間帯でもなかったから、歩いてる人はまばらで。


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目の前にはビルや唐樓(アパート)が すき間なく立ちはだかってるし、
自動車高架橋が横を覆ってるしで、方角が分からない。
困ったねぇ。。。

空中回廊で荷物を持ったまま突っ立ってるウチに、
おじちゃんが一人近付いてきて声を掛けてくれました。
香港って、屋外で地図を広げてても治安面で心配をする必要がない街ですよね。
っていうか、
むしろ誰かがきっと親切心で声を掛けてくれる。 ( 台湾もそんな印象だったなぁ )

「なんや? 迷ってるんか? どこへ行きたいんや?」
「あぁローズデールホテルか。あのな、あそこを左へ曲がってそのまま向こうへ行くとな…。」
「エスカレーターで降りて、まっすぐ歩くと大角咀道やから、左へ曲がって歩くとな…。」
「…分かるか?」
「…分かったか?」
「… ( この二人、たぶん分からんやろなぁ ) …。」
「はい。 付いて来な。 行こか。 一緒に行こう。」

おじちゃんに先導してもらってHSBCのビルに入りました。
何度か振り返りながら2人が引きずってる荷物を気にしてくれてたおじちゃんは、
エスカレーターに乗る直前に 大きな1個を手から取って持ってくれました。
ビルから出ると いきなり古い唐樓群…その谷間の小道を縫いながら大きな幹線道路へ。
この先なら分かりそうなので「ありがとうございました。」と何度か言っても歩いてくれて。
「こっちや。もうちょっと先や。」
しばらく歩き、
「ここをまっすぐ歩けば、右側にホテルがある。」
とのこと。
「ありがとうございました。」という僕の横に 持ってくれてた荷物を置き、
ニカッと笑って 元来た道を戻って行かれました。

大角咀で何日か経って慣れてみると分かったのは、
もともと、おじちゃんはウチを案内してくれた方向とは正反対の方へ歩いていたということ。
声を掛けてくれた時点で、すでにおじちゃんが歩いて来た方へ戻っているので、
MTRに乗ろうとしていたか 駅の反対側のマンション地区へ行こうとしていたか…。
用事がない方向へ案内し続けてくれたことが分かりました。


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もっと新鮮な記憶になってる2度目。
昨年、初めて柴灣に滞在した里帰りでも 街の人に助けてもらえました。
柴灣は香港島の東の端の街。
空港からA12の小西灣行きのバスに乗車。
香港島の西にある自動車トンネル(西區海底隧道)でビクトリア湾を渡り、
中心部を抜けながら ひたすら東へ向けて走った終点すぐ近くの街が、柴灣です。

空港で待っていたバスは、外から見たら2階先頭席が空いたままでラッキー。
1階の荷物棚にスーツケースを入れて、そそくさと2階先頭席へ。
近年は 車内の荷物棚を映し出すモニターカメラが2階で見られるので、さほど心配は無く。
香港島へ入ってからもずっと東へ向けて走り続けるだけなので、2人とも2階で座ってました。


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初めての地へ移動する時って、
通過する街の地形や路線の曲がり方などは、おおまかに掴んで行くと思います。
ウチも 初めての柴灣に向けて走る路線図と、
降りたいバス停の1~2ヶ所手前のバス停名は 憶えておいて乗っていました。

馴染みのある西營盤の街 → 中環 → 灣仔 → 銅鑼灣 → 北角の湾沿いの自動車道。
ビクトリア湾沿いを爽快に走る路線を離れて山方向へ走り始めたら、ここからは新鮮な風景。
何度かしか乗っていない路線を更に外れて 山に近い道路へ入ったら、要注意。
あらかじめ憶えておいた手前2ヶ所のバス停名を気にし始めます。
イメージしてる地形&道路の変化はもちろん、
バス停名を確認するのも2階先頭席からだと見易いので、ギリギリまで2階に。
そろそろかな?と見当をつけて、1階に下りました。

1階には、停留所の順番を表示する大きな画面が出てて安心してて。(上の写真、見えます?)
「ちゃんと【 28番 青年廣場 YouthSquare 】とあるやん…あと2つめで降りるわけね」
で、予定通り。
……だったはずなんだけど、ここから先で想定外の出来事が……。
降りるつもりでいた28番のバス停を うっかり素通りしたのです。


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確認したばかりの画面は、路線全体図を表示したり、CityFlyerのCMを表示したり。
この辺りはベッドタウンでマンションがとても多く、
そうした住民のためにバス停の間隔がとても短かったのでした。
なので、確認した時の27番・28番(降りるバス停)はあっという間に通過してて。
たまたま降りる乗客もいなかったことと、1階に居てバス停が見にくかったことの両方で、
次に僕が画面を見た時には、もう乗り越した29番が表示に出ています。
( …乗り越した!とまだ気付いてないので、こうやって29番から先の表示になってるのに呑気に撮ってる ↑ … )
カメラを覗きこみながら「ん?…次29番?…28番は?…しまった!!」と気付く(笑)。

慌てて運転席に近付き「YouthSquareで降りたいんですけど、もう通過しました?」と質問。
つたない小学生英語を軽く受け流す初老の運転士さん。
「あっちや。あっち。」
進行方向のさらに先を指差しながら言ったのは、
「まだや。次や。」なのか?「もっと向こうや。」か?…よく分からぬ間に走り続けるバス。
すると、後ろに居た若い男性が「すぐ降りろ。次で降りろ。」と。

あたふた降りたバス停は、予定してた28番からバス停2つ分も先でした。。。
しかも、お里の香港がウチに与えてくれた試練が、
【28番から先はマンション群が減って バス停の間隔が長くなる】という事実。。。
先ほどまでの “ あっという間に次のバス停 ” という 歩いても知れてる間隔ではなくて。。。
…。
…。
で、こんな時に限って、具合が悪くなってた太太。
バスに乗ってて北角あたりから我慢してたのだけど、
「降りるバス停はホテルすぐ横やからトイレもあるし休めるから」と乗り続けてて。。。
想定外に離れたバス停で降りてしまい、ホテルどころかトイレの場所も見当がつかない。。。


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バス停横の植え込みに腰掛けながら休む太太を残して、
公共トイレ or トイレを貸してくれそうな店 がないか 探しに走りました。
何年ぶり?…もしかして初めて?…香港の街を走った小学生。
こんな時、茶餐廳・粥麺店・レストラン・大きめの公園 などをあてにするんだけど、
それらしきお店はシャッターを閉めてて ( ウチは里帰り行きは 日曜を選ぶので )
やっと開いてた店が、小さなスーパーマーケット。

出口レジに居た店員さんに事情を話しても小学生英語が通じず、
店員さんが「ちょっとちょっと。分からないから聞いてあげて。」と連れてきたのがお客さん。
怪訝な顔をしつつ引っ張ってこられたお客のおばちゃんが、小学生英語を聞いてくれました。
「あなたじゃなくて、奥さんの具合が悪いの?」
「トイレに行きたいの? 奥さんはどこなの? バス停? バス停にまだいるの?」
バス停に向けてスタスタ歩き始めてくれたおばちゃん。
100mほどだったと思うけど、太太が休憩してるバス停まで来てくれたおばちゃんは、
彼女に付き添って歩き始め、荷物番をしてる僕からは目の届かぬ方向へ入って行きました。
( 後に聞いた話によると、
  夜の営業前に閉めていたレストランに入り、勝手知ったるように店の奥のトイレへ連れて行ってくれたとのこと。 )

事なきを得て戻ってきたおばちゃんにホテルの方向を聞くと、
「あいやぁ~!YouthSquare?……遠いよぉ……ずいぶん向こうだよ…。」
「歩いて行くのかい?…その荷物を持って?…ちょっと時間かかるよ…。」
とのこと。
大体の方向と建物の外観は分かるので 行けるだろうと思っていたら、
太太のことを気遣ってくれたのでしょうか?
「OK。付いておいで。」
と案内してくれることに。
スーパーに買い物に来てて、まだ空っぽのエコバッグ…。
これからきっと夕飯の買い物するはずだったんだよね?
けっきょくバス停2ヶ所分を先導してもらって、けっこう歩きました。
その間、何度も何度もウチを振り返りながらスタスタ歩いてて。

「旅行なのね? どこから来たの?」
「そうなの、筲箕灣はきたことがあるのね。あの辺りもここも、昔は漁港でね…」
「今までは そんなに西の方に泊まってたのね? ここ、静かでしょう?」
「荷物持つわよ。大丈夫よ。ひとつ持つから。」
「YouthSquareはね、道から空中回廊へ上がらないと建物に入れないの。分かりにくいの。」
「建物に着いてもね、エレベーターに乗る場所やホテルロビーまでが ややこしいのよ。」

つたない小学生英語でも なんちゃって会話でやりとりしてると、心の距離は少し縮まります。
カラカラ笑いながら言葉を掛けてくれて。
「私ね、クリスチャンなの。ほかっておけないの。」
…その後に続くおばちゃんの話が、ちょっと印象的だった。


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ここに載せた写真から分かりますでしょうか?
バスが走る道路(地面)には建物の入り口らしき華やかさは何も無くて、
YouthSquare の真下を歩いてても、ここがそうだとは見えないほど殺風景。
歩道から階段を上がって3方向からくる空中回廊をくねくね歩いて行くと建物の入り口。
太極拳をしている3人の女性の手前 → 奥へとジグザグ続くスロープを歩いて入館。
その先にやっと姿を表すのが、ロビー階へ通じるエレベーターの乗り口。。。
……チェックインまでのハードルは、なかなか高いのです(笑)。

おばちゃんは、エレベーター前まで来て、更にはロビー階のボタンを押して、扉の外へ。
「奥さん、大丈夫?」
「よかったわ。柴灣でいい日にしてね。さよなら。」
閉じるエレベーターの扉越しに ただただお礼を言うばかりのウチ。

ここから先の柴灣での素晴らしい日々は、以前、記事を読んで下さった通りでした。


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また行きたい香港……もとい……また里帰りしたい香港。
予期せず突然やって来る困った状況は、いつか再びあるのかな?
そんな時、
予期せず突然やって来る差し伸べられる手…もあるのかも?…ないのかも?
ただ、
体験してみて ウチなりに確かに感じたことがひとつ。

大角咀と柴灣での事を思い浮かべると、
慣れぬ地で最初に触れた人との事が その滞在すべての印象を潤してくれるような気がします。
初日だからこそ…っていう部分もあるからかな。
その回の旅が、こんな形でスタートするのですから。
想定外なだけに、思いがけず差し伸べられた手は 温度を伴って記憶になるので。


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以前ここに書いたように () 、柴灣は再訪したい地。
というか、
街の心地良さから惹かれるようになった地 & 再訪したいホテルへの道。

バス停2つ分を歩いてくれたおばちゃんのおかげで到着した Y-Loft YouthSquare 。
ホテルのロビーには、7年来の友人でいてくれるイラストレーターの作品が並べてありました。
今は香港に暮らし、地に足を付けて ニャンコのいる香港 を描き続ける友人。
去年、このホテルの一室が彼女のイラストで彩られました。
壁に描かれた猫達に囲まれて過ごせる里帰りを楽しみにしています。

だからきっと、再訪するホテル & 再び歩いてみる初日の道のり。
今のところ予定は白紙だけど、その日を待っているウチです。






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Commented by kironeco at 2017-03-06 22:35 x
こんばんは、こえださん。このところひとり香港が多いので私も助けられてばかりです。数え上げたらきりがないほどあれやこれあや。前回も到着した空港で置き忘れたipad miniを横にいた欧米人の男性が洗手間から出てくる私を待っていてくれて、ホイッと手渡ししてくれました。感動のあまり有難うしか言えない私はコメツキバッタになりました。道を尋ねれば分かるところまで連き添ってもらうことはこえださん同様です。香港仔では尋ねた男性にあっちこっちと一緒に回って頂き目的地にたどり着かないというオチも。初めての柴灣でも・・・きりがありません。先生、多謝!だけは覚えました。女性の発音も覚えなくちゃですね。実は堅尼地城からTai poまでバスを乗り継いだのです。長い長い道のりでした。川を見たのはその道すがらです。帰りはめげて一等車で楽富まで、そこでまたもや小姐に九龍塞城に抜ける道を付き添っていただきました。そこからもバスで黄昏れながら海底トンネル経由で堅尼地城。そんなひとり旅を続けています。長くてすみません。次は柴灣か油麻地に戻る、悩み中です。今回も素敵なエピソードを有難うございます。
Commented by kironeco at 2017-03-06 22:46 x
なんどもすみません、ひとつだけお話を。柴灣はY旅舎に宿泊する以前、初めての香港でトイレが我慢出来なくなった大変な思い出があって里帰りしたのです。あの時にトイレを借りた整備工場はどこだったのか?と。トイレから清々しく出てくる写真もあります(笑)
Commented by ころた at 2017-03-07 08:05 x
うわぁ~なんと素敵なエピソード
ツンデレ的香港の愛すべきお節介はしばしあるけれどなぁ。
かなり昔に終点に気づかずにバスの2階先頭に乗っていて
それを教えてくれた上に駅に駅への行き方を丁寧に教えてくれたバスの運転手さん。
ほんとは駅と反対方向に行きたくて
せっかく教えてくれたのでぐるっと回って目的地に行こうと思ったら
運転手さんにまたばったり。
道に迷っているのかとまたまた丁寧に。。。
これが一番の親切の思い出です。

いや、大角咀のじいちゃんも柴灣のお客さんのおばちゃんも
涙でちゃうぐらいのええ話。
道に迷うだけでも不安なのに
具合が悪い、ましてやそれが海外ならその不安はなおさらですもんね。

そっか、あそこん時もそこん時も
こんな素敵なエピソードから里帰りが始まったんですね。
Commented at 2017-03-07 20:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gogo-komomo at 2017-03-07 21:45
胸に染みます。そうなんですよね、自分のことを後回しにしても困っている人を助けてくれる人の多いこと。「あの人、困っている」と察するスピードの早いこと。大角咀のおじいちゃんも柴灣のおばちゃんも、感覚的には”なんてことはない手助け”だったと思うのですが、さりげないからこそ強く響いて、旅の思い出の大きな部分を占めるのですよね。どこかにも書きましたが、香港の方々って「無愛想の人情派」がとっても多いですもの。
Commented by nicho at 2017-03-08 18:10 x
あ〜私も沢山助けて頂いてるなぁ。
何よりも一番の思い出は初香港。
いやいや初香港どころか「初海外旅行&初一人旅&初香港」
4人掛けのシートの端っこの座席だった私、隣には同年代の女性、その横は同年代カップルという具合でした。
初香港だというのにホテルも予約していなかった私。それを知った隣の女性&カップル。なにやら3人で相談。
空港に着いて荷物をピックアップ、ボストンバック一つの荷物に3人ともさらに驚きの顔でした(笑) 貧乏旅行だと悟ったんだと思います:笑
空港で両替をしようとしたらカップルの彼女が「レートが悪いから空港でチェンジはしない方が良い」とその場で彼女達と両替、レートはもちろん空港よりも良く「私達が銀行でチェンジするのは簡単だから、明日にでも街中でチェンジしてね」と。隣に座った女性は私を呼び寄せ何処かに電話、なんとホテルの予約&値段交渉をしてくれて3人でバス乗り場に連れて行ってくれ、「降りる場所はこの名前、バス停には貴方の名前を書いて待っているから」と2日後に再会する約束をしバスに乗せてくれました。
あれから・・・10数年、隣に座った彼女とは友達。
カップルだった2人は途中で引っ越しされたのか?連絡が途絶えてしまいました:泣

この経験、香港を好きにならないわけないですよね?(o^^o)
Commented at 2017-03-09 22:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 18:43
♫ kironecoさん
「日本ならともかく、海外でスマホやタブレットなど置き忘れたら戻っては来ない。」とたびたび聞いますが、kironecoさんのような体験もあるんですね。心あるかたに気付いて渡してもらえるなんて、なかなかないことかもしれませんよね。…バスの遠出はそちらだったのかぁ。ウチも西環から路線バスで【盅飯を食べる&路地市場を歩く】のためだけに再訪してます。同じ郊外でも元朗とはまた違った雰囲気ですよね。「泊まれる所ないかなぁ」と時々思います(笑)。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 18:50
♫ kironecoさん
あぁ~清々しいお顔でのお写真、どんなでしょう?(笑)ウチ、介抱された後の太太の顔も、エレベーターホールまで送り届けてくれた時のおばちゃんの顔も写してないから、ちょっと残念。詰めが甘うございました。1つ目のコメで書いてらっしゃる救いの手の数々は、どれも忘れがたい記憶ですね。kironecoさんが一人旅をしてらっしゃっても、一人旅にはならない時間が何度もあると言うことだから、やっぱり旅の記憶&記録は、人と共にありって思います。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 18:58
♫ ころたさん
親切に事細かに教えてくれた運転手さんを気遣って回り道をした末にって、ころた家の気遣いさえも加わって素敵なお話です。その心の綾が運転手さんに十分説明できない場合は、もどかしさを感じちゃいますね。でもそれも全部含めて気持ちのやり取りなのだから、温もりのある記憶。…そう、言葉で十分伝えるor説明するってことが出来ない状態 → ウチのこの2例ではけっこう長~い時間一緒に行動したパターンなので、その間「多謝」しか繰り返せないもどかしさも長かった。(笑)
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 19:08
♫ 3月7日20:05の鍵コメ T さん
そう。「終わり良ければ総て良し」よりも「始め良ければ~」で。他のことと違って望んでそうなれる事じゃないし、人との事だから、尚更 忘れえぬ記憶になります。…Tさんに声をかけて下さってた女性との事も素敵な触れ合いでしたね。それって、まさにTさんがご近所さんに入れてもらえちゃったかのような出来事じゃないですかぁ。ロケ見物しながらあれこれ商品を品定めしてるかのような(笑)。…ふふふ。Tさんの写真、味わい深いですもん、楽しみにお邪魔しますね~。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 20:13
♫ こももさん
あぁ~仰って頂けて納得しました。【察するスピードの早さ】なるほど、そうだぁ。周りを見てて状況をつかむアンテナが敏感&柔軟のような。そして、そこに加わる “ 良しとしたことを言葉や姿にする いい意味での物おじの無さ ″ 。不要な遠慮などしちゃって終わるだけの自分には、眩しいばかりです。何の接点もなかったところから不意に紡がれた出会いにただ感謝し、振り返ると温度が残るんですよね。…「無愛想の人情派」 → 胸にストンと落ち、即、脳内辞書に入りました。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 20:28
♫ nichoさん
うわぁ、はい。そりゃぁもう、香港を好きにならないわけはないですね(笑)。というか、nichoさんはきっと「香港を」だけでなく「人を」でもあるのでは?とも思います。…出会いの経過をそんなふうに事細かに仕舞っていらっしゃるんですね。いや、話して下さった一コマ一コマが、大切にすべて仕舞っておけるだけの 筋書き無しの展開ですもん。そんな “ きっかけ~途中経過~今も続くご縁 ″ は、nichoさんの宝物ですねぇ。お初づくしの旅が、あまりに豊か過ぎです(笑)。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-10 20:57
♫ 9日22:31の鍵コメ C さん
脱力…(笑)、お疲れ様でした(笑)。でも、本当に納得するところまで詰めて提出したものは、気持ちが封じ込められているぶんだけ相手方がちゃんと察するんですよね(いや、提出する側される側になった過去から自分が感じるだけのことですが)。Cさんのお気持ちや今迄のコツコツと丁寧に仕事を展開し続けてこられた経過は、きっと伝わるように思います。…今後また次のステップが拓かれた時に、喜び応援して下さる人々やご家族が励みになって、また学びが続くのですね。
Commented at 2017-03-13 14:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chonnfanndaisuki at 2017-03-14 10:36
♫ 13日14:29の鍵コメ ひ さん
いえいえ。何て言うんかなぁ、“ 里帰り先ならではの特例 ” みたいな一面があると思いますがどうでしょう?日常の中では「自分のペースで」「干渉されずに」とかですよ。でもその枠が香港だと外れるのかもしれません。実際に「助けてもらえると安心&ありがたい」 → これはきっと「とにかくチェックイン前に無駄な時間浪費をせず早く身軽になって街へ遊びに出たい!」が根底にあるので(笑)。実際、「えー!どうしてこーなるのー!」の時だけ出会えてる気がします(笑)。
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by chonnfanndaisuki | 2017-03-06 19:09 | | Comments(16)

…暮らすように滞在したい香港…


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